12月の祝日
- honoka15
- 3 日前
- 読了時間: 3分
2025年(令和7年)の12月には、国民の祝日が一日もありません。内閣府が公表する令和7年の祝日一覧にも、1月1日から11月23日までの祝日は掲載されていますが、12月だけは祝日欄が空白のまま。すなわち、2025年の12月は全てが平日扱いとなります。
年の瀬に向かい街が賑わいを増す一方で、「国民の祝日」がない月だからこそ、いつもとは少し違った年末の過ごし方を意識してみるのも良いかもしれません。
なぜ12月に祝日がないのか ― 歴史をたどると見えてくる背景

実は、12月にはかつて「天皇誕生日」が存在しました。戦後制定された祝日法では、昭和天皇(裕仁天皇)の誕生日である4月29日が祝日として定められていました。しかし、昭和天皇崩御後の1989年(平成元年)、皇位継承に伴い祝日法が改正され、天皇誕生日は当時の天皇・明仁天皇(現上皇)の誕生日である12月23日へ移動。
平成の30年間、12月23日は「天皇誕生日」として広く親しまれてきました。
ところが、2019年(令和元年)の代替わりにより祝日法が再び改正。現在の天皇陛下(今上陛下)の誕生日である**2月23日が新たな「天皇誕生日」**となり、12月に祝日はなくなりました。
つまり、・昭和:4月29日が天皇誕生日・平成:12月23日が天皇誕生日・令和:2月23日が天皇誕生日
という推移をたどった結果、令和時代には12月に祝日が存在しなくなった、というわけです。
日本で独自に育った“クリスマス”
2025年12月には法定の祝日はありませんが、年末らしい文化的習慣は今も力強く息づいています。「クリスマス」などは特に街中も盛り上がっています。
クリスマスは本来キリスト教の宗教的行事ですが、日本では宗教色よりも「冬の楽しいイベント」として発展してきました。家族や恋人とケーキを囲み、イルミネーションを楽しみ、街の雰囲気そのものを味わう――。こうした過ごし方は、日本ならではの“クリスマスの楽しみ方”といえるでしょう。
特に象徴的なのが、街のあちこちで開催される イルミネーション。東京・大阪・神戸など全国の都市では、商業施設や観光地がこぞってライトアップを行い、冬の夜を華やかに演出します。祝日でないにもかかわらず、多くの人がこれを目的に外出し、冬景色を楽しむのは日本のクリスマス文化が成熟している証といえます。
祝日がないからこそ、12月の彩りを自分で作れる月
12月に祝日がないことは、一見すると少し寂しく感じられるかもしれません。しかし、だからこそ クリスマスを中心に、街や家庭が自ら季節の彩りを作り上げていくという側面もあります。
イルミネーションを見に出かける。家族とケーキを囲む。恋人に感謝の気持ちを伝える。自宅を飾りつけてホリデー気分を味わう。
祝日ではない12月だからこそ、日常の中に小さな非日常を取り入れ、自分らしい季節の楽しみ方を見つけてみるのも素敵だと言えるでしょう。
参考:
内閣府 国民の祝日について
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